湯呑ひとつにも、何百何千年と紡がれてきた先人の知恵と技術が詰まっています。
粘土を探す知恵、ロクロをひく技術、窯をつくる技術、「化石燃料」ではなく「木」を燃料に千数百度まで温度を上げる技術、制作に向ける心の作法…などなど多くの知恵と技術を要します。
何かひとつでもロストテクノロジーとなってしまうと、場合によっては湯呑ひとつ作ることもできなくなります。それは陶芸という領域だけでなく、あらゆる領域で同じことが言えるのではないでしょうか。
理論は書物や映像で伝えられますが、身体知は自らが身体を動かすことでしか体得することはできません。身体知を書物で追体験することも可能ですが、それは限定的です。
また、その身体知に「現代のテクノロジー」というスパイスを加えると理解をより深めることも可能です。
先人の知恵や技術のすべてが正しいわけではありません。後の研究で誤りがあることがわかったこともあります。しかし、少なくとも、今を生きる私たちはその先人の知恵と技術を次の世代に伝える義務があると、私は思っています。
と同時に「現代のテクノロジー」を適切に選択することで、その義務はより果たしやすくなると考えています。
提供できるサービスの範囲は、陶器の製造デザイン、マーケティングや広告デザインと幅広くありますが、私が世界に投下できるすべての知恵と技術をもって、私なりの社会貢献とさせていただきたく存じます。
事業内容
株式会社岐々志では、四つの事業を軸に運営を行っています。
1,陶食器ブランド「泥々」の運営
2,イベント、展覧会の企画運営
3,アーティストマネジメント
4,デザイン・広告宣伝・マーケティング
News
髙島屋大阪店にて堀俊郎作陶展を2024年7月10日より開催。奈良・薬師寺の国宝東塔基壇の土を用いた志野焼などを発表。
2023年に古希を迎えた堀俊郎氏は、新しい取り組みとして法相宗大本山薬師寺とコラボレーションし、国宝東塔基壇の土を使用した志野焼や黄瀬戸焼の茶碗や花入を、髙島屋大阪店で発表する予定です。展覧会は2024年7月10日(水)から7月15日(月)まで、大阪市中央区の髙島屋大阪店6階美術画廊で開催されます。この展覧会では、薬師寺の国宝東塔の解体修理時に採取された土を使用して作られた志野焼の茶碗や、薪窯で焼...
【泥々】出店のお知らせ / セラミックバレークラフトキャンプ Vol,3 可児
陶食器ブランド・泥々はセラミックバレークラフトキャンプ Vol.3可児に出店します。
2024年2月11日開催/堀俊郎講演会のお知らせ
2024年2月11日に泥々に参画している陶芸家/堀俊郎が「美濃桃山陶 加藤孝造先生のもとで」というタイトルで講演を行います。
<イベント詳細>
とうしん美濃陶芸美術館が開催する 陶芸講座第29回目です。
今回は、可児市無形文化財「志野」の保持者で、2023年4月にご逝去された加藤孝造氏に師事した堀俊郎氏をお迎えし、孝造先生との日々で感じてきた教えや、ご自身の美濃桃山陶に対する作陶への思いについて、お話を伺います。
ぜひお気軽にご参加ください。なお状況により、開催内容が変更になる場合があります。